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ソウルの二つの宮殿(景福宮、昌徳宮)をはしご!/ 韓国

投稿日:18/06/2017 更新日:

お隣の国、韓国。

歴史的な背景もあり、ある意味、「近いけれど遠い国」というイメージがあります。

しかし、ソウルへのアクセスは抜群で、もちろん、「○○に行きたい国」とかアンケートをとれば、ベスト5の常連でもあります。今回は世界遺産の観点から、ソウルの魅力を探っていきます。

景福宮~世界遺産ではない不思議!

上の画像、トリップアドバイザーの名所・観光スポットで堂々1位の景福宮(キョンボックン)

韓国ドラマ「イニョン王妃の男」(ご存じないとは思います)のロケ地でもあります。

李氏朝鮮の太祖、李成桂により1394年に建てられ、その後約200年間は正宮として使用されました。

しかし、1553年に火事で焼失。すぐに再建されましたが、1592年の文禄の役の際、豊臣軍が都に迫ると国王が逃亡(敵が都に近づくと王はたびたび逃亡するのは韓国歴史ドラマでは定番)ため、民衆の略奪と放火の対象となったのだとか。

再建されずに、270年もの間、放置。その間、離宮だった昌徳宮を正殿として利用したのです。

ようやく再建されたのは朝鮮王朝末期の1865年。しかし、すぐに日韓併合(1910年)となり、朝鮮総督府が景福宮内に建設されました。なお、景徳宮が世界遺産になっていないのは、そのような歴史的背景、それに再建されたのが比較的最近なのが原因と思われます。

とにかく、限られた時間では回りきれないほど広く、贅をつくした造りで圧巻です。韓国ドラマファンでなくても、ここで李氏朝鮮の歴史が動いてきたことを実感します。

また、光化門では衛兵の交代儀式を見ることができ、独特の雰囲気があります。最近は、夜の拝観もできて、女性ならチマチョゴリ(韓服)を着ていけば、拝観料もタダでお得です。

昌徳宮~ここだけが世界遺産!

上の画像は五大王宮の一つ、昌徳宮(チャンドックン)

これも街中にあって、人気の北村、仁寺洞から歩いて行けます。韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」などのロケ地でもあります。

ここは、第3代の王、太宗によって1405年に建てられた離宮。正宮である景福宮が焼失したため、第15代の王、光明君の治世以来、270年の長きに渡り、ここで政務が行われました。昌徳宮も敦化門を残して、文禄・慶長の役(1592〜1598年)で大半が焼失。1611年に再建後も、何度も火災に見舞われ、その度に修復・・・という波乱の歴史があります。

世界遺産ですが、王朝時代の栄華を色濃く残しながらも、比較的保存状態が良いこと。華美に走らず質素で、周囲の自然と調和した建物や庭園の配置が絶妙なことが理由と思われます。

実際、広大な敷地に多くの宮殿があり、中でも正殿である仁政殿(上の画像)は、王の即位式や臣下の挨拶などが行われました。なお、石畳には、臣下の階級「正五品」などが刻まれた品階石があります。当時、臣下は刻まれた階級の通りに並ばなくていけませんでした(韓国ドラマファンなら、おなじみですね)。

また、執務の行われた青い瓦の宣政殿、日本の皇室から朝鮮王家に嫁いだ方子が晩年を過ごした楽善斎などが主な見どころです。

北側の秘苑(ピウォン)は、伝統的な造園技術の粋を集めた庭園。自然林や池をそのまま生かした中に、歴代の王が建てた小楼閣がいくつも点在するさまは、それこそゆっくりと散歩するのにぴったり。

なお、秘苑に入るには別にW5,000必要ですが、それでも、そこから見る四季折々の景観はなんとも美しいもので、それを遥かに超える感動を与えてくれます。

最後に・・・

ソウルには宮殿以外にも見どころはたくさん(世界遺産の「宗廟」もあります)。

街のスケールが大きく、地下鉄もあちこち張り巡らされており、アクセスに不自由する事はないはずです。繁華街は明洞、二大市場(南大門・東大門)、江南等。Nソウルタワーで夜景を楽しむこともできますし、食事もちょっと辛めながら、日本でもかなりメジャーなものばかり。

ただ、楽しむだけではなく、現実問題として、日韓の間には未だに未解決の歴史問題があることだけは忘れずに。

ソウルへのアクセス

日本各地からソウルの仁川・金浦空港まで直行便(ANA/ 日本航空/ Peach等、韓国系航空会社)で1~3時間。

仁川国際空港から空港鉄道(A’REX)の直通でソウル駅まで約45分、リムジンバスだと宿泊ホテルまで約60~120分。

金浦国際空港からソウル駅まで空港鉄道(A’REX)で約20分、もしくは地下鉄で約20分。





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