ノースアメリカ(北米) 世界遺産

チチェン・イッツアはマヤ文明の夢の跡!/ メキシコ

投稿日:04/06/2017 更新日:

謎に包まれたマヤ文明の夢の跡!

中米で最も有名なマヤ文明の世界遺産であるチチェン・イッツァ

それは、メキシコ・ユカタン半島の密林地帯にあるマヤ文明最大の都市遺跡。広大なジャングルの中に戦士の神殿、天文台など、数多くの遺跡群が点在します。

しかし、純粋なマヤ文明のだけの遺跡ではないということです。

建造物や石碑等を見ると、伝統的なマヤの伝承や思想には登場しないモチーフも数多く残されており、メキシコに興ったトルテカ文明のものだろうと推測できます。

このように、かつてチチェン・イッツアは文明と文明の接点だったことから、マヤ文明そのものの深みも広がってくるのです。

エル・カスティーヨ(El Castillo)

中央に聳える古代マヤのピラミッド。

マヤの最高神であるククルカン(羽を持った蛇の姿をした農耕の神)を祀っており、現地では神が舞い降りてくる神殿とされています。高さ約24m9層からなり、4面に配された各91の階段に最上部の神殿を加えると階段の総数は365となり、全体が1年を表すマヤ暦となります。

つまり、カスティーヨは暦を体現している存在でもあったのです。

カスティーヨには、春分と秋分の日の年2回、ククルカンが舞い降りるという。太陽が西に傾くと、階段の側壁にピラミッドの影が蛇の胴体となって浮かび上がり、階段下部のククルカンの頭像と合体し、巨大な蛇が姿を現します。それは、天からククルカンが降り立つ姿を描くマヤ人の神秘のイベント。これを現地では「ククルカンの降臨」と呼んでいます。

ちなみに、昔は頂上まで登れたそうですが、狭く急な階段で事故があったそうで、今は登ることができません。登れないからこそ、かえってフォトスポットになっています。

エル・カラコ(El Caracol)

チチェン地区に残されている天文台のこと。

秋分と春分の日、マヤ人は、この天文台の観測窓に太陽の光が一定の所まで差しこむことで、太陽と月の動きを把握したそうです。つまり、彼らは穀物栽培と天体の関係に早くから気づいていましたし、太陽や月の位置と、雨季の訪れや動植物の成長の関係を知っていたのです。

ちなみに、現在の世界標準である太陽暦とマヤ暦にほとんど誤差はありません。

マヤ人は天体望遠鏡もコンピューターもない時代に、これだけの精度で暦を把握していたことが、未だに信じられません。逆に、これだけ正確な暦を持っていたからこそ、マヤ文明は長い間繁栄したのかもしれません。

また、ご記憶の方も多いかと思いますが、数年前、TV番組でやたらとやっていた、2012年人類滅亡説。それは、マヤ文明の暦の1つ長期暦が、20121221日から1223日頃に1つの区切りを迎えるとされることから連想された終末論の1つ。

しかし、実際には人類は滅亡しませんでした。長期歴上の区切りなどは存在せず、人類はこれからも続いていくのです。

このように、マヤ人の高度な天文知識と建築技術分野での評価は高く、2007年にタージ・マハル(インド)やマチュピチュ(ペルー)と並んで新世界七不思議に選ばれました。

観光のベストシーズン

11月~4月頃がベストシーズンです。

冬にあたりますが、最低気温は18度前後のため、日本人の感覚からすれば過ごしやすいでしょう。

ユカタン半島はリゾート地でもありますので、夏はビーチで泳いだり、ダイビングをすることだってできます。

チチェン・イッツアへのアクセス

成田からメキシコ・シティ国際空港まで直行便(ANA/ エアロメヒコ航空)があり、そこを経由して、カンクン国際空港までトータル約17時間。

カンクン国際空港からバスで約3時間。

日帰りのバスツアーもたくさんありますので、アクセスに困ることはないでしょう。





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