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サマルカンド・ブルーにうっとり!/ ウズベキスタン

投稿日:07/06/2017 更新日:

 

東西の文化をつなぐサマルカンド!

「サマル」は”人々が出会う”、「カンド」は”街”。

ウズベキスタン東部のサマルカンドは世界の文化が出会う交差点として、2001年に世界遺産に登録されました。

この地は古代から、三蔵法師・玄奘やヨーロッパからアジアにかけて大帝国を築いたアレクサンダー大王をはじめ、シルクロードを旅する多くの旅人を魅了してきました。

そもそも、サマルカンドの成り立ちは紀元前に遡ります。シルクロードの要衝として、1213世紀には商業都市、いったん13世紀にモンゴル軍の侵攻により、廃墟と化しますが、1415世紀にはティムール帝国の首都として繁栄しました。

サマルカンド・ブルーとは?

サマルカンドには“青の都”、”イスラム世界の宝石”、”東方の真珠”等、いろいろ呼び名があるようです。

まず、13世紀に廃墟と化したサマルカンドを復興したのは、ティムール朝を一代で作りあげた英雄ティムール。

彼は、1415世紀に金を惜しまず、世界のどこにもない美しい都市を目指し、名建築家や芸術家を集めて再興し、そのため、青で統一された美しい都市が誕生しました。

さらに、イスラム教は偶像崇拝を禁じたため、何よりも「美」が優先され、モスクや廟、庭園にはイスラム芸術の粋が集められたのです。

サマルカンド・ブルー”と呼ばれる鮮やかな青色タイルは、中国の陶磁器とペルシヤの顔料が融合したシルクロードが生んだ芸術品といえるでしょう。

ハイライトはレギスタン広場!

ティムール朝のもとで、「青の都」として隆盛を極めたサマルカンド。

中でも、レギスタン広場は、まさしくその「顔」とも言える場所。

かつては政治、文化、商業の中心地で、シルクロード主要路の交差点として謁見や閲兵などが行われ、東西の交易商人が行き交い、活気がみなぎっていました。

レギスタン広場には、精緻な青いタイル模様の3つのメドレセ(神学校)があります。

広場西側のウルグベク・メドレセは3つのメドレセの中で最も古く、創建は1420年。

この学校を建てたウルグベクはティムールの孫。天文学者で、入口のアーチには星をモチーフにしたタイルがあります。

中央のティラカリ・メドレセのファザードには星と植物、アラビア文字をモチーフにした鮮やかな模様が描かれ、特に青と金(3キロ以上)で緻密に装飾された礼拝堂内はものすごい美しさ。

広場東側のシェルドル・メドレセの入口の門には、なにやら動物や人の顔が微妙にミックスしたような絵柄が描かれています。

ここでは昔から多くの民族が行き来し、いろいろな価値観があったことが、自由かつありえない発想へと駆り立てたのでしょう。

なお、レギスタン広場は朝・昼・夜と時間帯によって刻々と表情を変え、一日に何度見ても飽きることがないくらい。なお、オススメは夕暮れどき。メドレセがライトアップされ、幻想的な光景はこの世のものとは思えません。

また、グリ・アミール廟はティムール一族の霊廟。

象眼細工、幾何学図形や草花を紋様にしたアラベスク、鍾乳石を模したムカルナスなど、一切手抜きはなく、細部まで細かな装飾が施されています。この芸術空間は圧巻で、ここなら何時間でも過ごせそうな気がしました。

そしてシャーヒ・ズィンダ廟群(レギスタン広場の北東)のサマルカンド・ブルーは、ひときわ色が濃いように感じます。また、アラベスク模様もさえ、浮き彫りになっていて、ものすごく緻密。タイルのそれぞれの形や模様の多さには目を奪われました。

「青の都」サマルカンド

そこには、うっとりするほどの青の世界が広がっています。

サマルカンドへのアクセス

ウズベキスタンの玄関口は首都タシケント。

サマルカンドに空港はありますが、便数が少なく不便。

日本からのタシケントまでは直行便がなく、モスクワやペキン、ソウル等を経由して、最速で約11時間(ソウル経由)。

サマルカンドはタシケントの南西約250kmにあり、特急列車で2時間ほど。

なお、格安航空券で10万円前後から、ツアーは4泊6日12万円前後からあるようです。





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