ノースアメリカ(北米) 世界遺産

イエローストーンは沸騰する地球のヘソ?/ アメリカ

投稿日:09/06/2017 更新日:

マグマが生みだす地球の原風景!

イエローストーン国立公園は、世界で初めて国立公園として認定されました。

アメリカ中西部の3州(ワイオミング、モンタナ、アイダホ)にまたがる総面積約8,980km²という広大な地域には今もなお活動を続けている北米最大級の火山帯があり、地下には想像を絶するマグマが広がっています。

さらに、地球上の約半分の温泉、約3分の2もの間欠泉があり、七色に輝く巨大な温泉など、世界屈指の熱水現象の集中地域としても有名。

たいていの日本人は温泉が好きですが、それは温泉が日本にたくさんあるから。しかし、温泉について我々はほとんど何も知らない。温泉を地球のマグマの活動に繋げて考えるのは学者くらいなもの。

今、訪れているイエローストーンは、地球が生きて脈打っていることを全身で感じ取ることができるはず。

温泉と間欠泉~美しさのバラエティ!

公園は大きく5つのエリアに分かれており、中でも、グランドプリズマティック・スプリングはハイライトであり、必見。直径113mの巨大な温泉で、常に湯気が立ち上っており、その湯気に泉の青い色が映ることで幻想的な光景が・・・。

高温の中心部は鮮やかなコバルトブルー。

外側に向けて温度が下がり、バクテリアが繁殖するため、白・黄色・オレンジ・茶色と様々な色に変化。

脇には板張りの遊歩道が設置されていますが、あまりの大きさと立ち上る湯気で、全体像を見ることはできず、ちょっと残念な気がしました。なお、ガイドによると、よく目にする映像は空撮なのだそうです。

また、オールド・フェイスフルは、観光客に最も人気のある間欠泉。

100年以上もの間、定期的に約3055mの高さにまで4万リットルの熱水を噴き上げることから「フェイスフル(忠実な)」と呼ばれているのだとか。間欠泉で不定期に噴き上がる蒸気を見ると、まるで地球という生物が息抜きをしているかのようにも見えます。ここから吹き出るお湯はかなり高温で、遠くまでシブキが飛ぶ。そのため、接近しすぎないように規制されています。

さらに、熱水作用により鉄分が変色した黄色い絶壁が続く、公園名の由来ともなったイエローストーン大渓谷など、驚異の熱水現象や火山活動によって形成されたバラエティ豊かな地形を見ることができます。

しかし、キレイゴトばかりでは話になりません。

まさに今見ている圧巻とも言える美しさは、何の前触れもなく、突然、私たち人間に牙を向くかもしれないのです。なぜなら、繰り返しになりますが、私たちが暮らす地球も生きているからです。

野生動物ウォッチングを楽しむ!

国立公園内の森や草原では、野生動物が悠々と暮らしているのがわかる。また、草の実とか果物をつまみ食いする熊、巨体を揺するバイソンの群れ、グリズリー、ムースなど、希少な大型野生動物の聖域となっています。

また、公園内にたくさん作られているトレイル。基本は人間用ですが、あくまで動物たちにプライオリティはある。出会った時には、静かに立ち去るのを待ちましょう。

イエローストーンから考える自然保護!

1872年に国立公園法が制定され誕生した、イエローストーン国立公園が契機となり、自然保護の意識が芽生え、各地に国立公園を制定する動きが広まりました。

人の手を加えることなく、ありのまま自然が残るイエローストーン国立公園。その景観と周囲の環境、野生動物たちを目の前にすると、ありのままの自然を後世に残そうと尽力した先人たちの英知を感じずにはいられません。

なお、観光のベストシーズンは4月下旬から夏の期間。

公園内の観光ルートがきちんと整備されているため、軽いハイキング程度の装備でよいでしょう。

イエローストーン国立公園へのアクセス

玄関口はアメリカ・ワイオミング州のジャクソン。

日本からの直行便はなく、アメリカの主要都市経由で、最速で約15時間。

ジャクソンの空港からイエローストーン国立公園までは車で約1時間30分。





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